DIY Box part1
第一弾!ろ過塔(筒)の自作
 
 メイン水槽のオスカーたちも順調に大きくなり、それに伴いろ過のキャパを超え始めているところへろ過槽内スネール大量発生によるろ過崩壊がきっかけでした。
ギリギリでのろ過システムでの状況でこのようなトラブルは致命的で少しでも余裕が欲しいと思いろ過強化を考えました。スペース的にオーバーフロー式などは設置できない為外部式ろ過装置の購入を検討しました。
しかし調べたり聞いたりすると値段の割に入れれるろ過材の量が少ない事に気付きました・・容量が12Lの装置でも実際は8L程度しか入らないのです。なんだか購入意欲が下がった僕は既製品を買う事を断念しました。
そこで色々考えた結果自作してみようと思い付いたわけです。
じゃぁ、どんなタイプを自作するか?お金が掛かってたんじゃ話しにならないし時間が掛かるのも困る・・まして設置スペースが無いんだから工夫しないと意味が無い(汗
っで、辿り着いたのが「ろ過塔」。仕事柄下水処理場など水処理施設の設備(システム)を知ってたんで思い付いたんですがこれなら円筒なんで設置スペースの問題はクリア出来そうなのと仕組みが簡単って事で早速フリーハンドで絵を書いてみる・・。実際はメモ帳に鉛筆で書いたんですが参考図的に下図を見て下さい。
 
 簡単に説明してみると、まず水槽からポンプで飼育水をろ材接触塔Aに上から注水します。
注水された水は当然下から溜まっていきますが筒の下部は隣のB塔に伝通管で繋がっていますので水はBにも溜まっていきます。この時のポイントがAから入った水は上から下へ流れ、Bは下から上へと水が流れるのです。
そのAB塔共にろ材を入れておけば必ず飼育水はろ材と接触しながら通過するわけですね。
もう一つのポイントは上部ろ過装置などとは違い空気と接触する部分が少ないので溶存酸素確保に入り口でエアレーションを施す事です。ですがこれは流速なども関係するんで実際必要かどうかはわかりません。下部からのエアレーションはろ材の目詰まり時に試験的に使用してみたいと思い付けました。
考えられる注意点はろ材が抵抗になって飼育水が上手く流れない場合、水はそのまま上部から溢れてしまう事です。これは何が何でも絶対防がないといけないんでA塔入り口より下で且つB塔より上の位置にオーバーフロー管を取り付ける事にしました。
簡単過ぎる説明ですがイメージはこんな感じです(^^;
(ちなみにろ過塔って表現ですが実物はろ過筒が正しいかも?でもろ過塔の方がかっこいいんでろ過塔でよろしくです・笑)
製作工程
 
 ではいよいよ作ってみたいと思います。
ポイントは設置スペースの問題があるんでサイズの選定です。メイン150cm水槽横の空スペースは約30cm。
150Aの塩ビ管を使用して水槽の高さ60cm以上で組めば内部に入れれるろ材は約10L・2塔で20L入る事になります・・厳ついですね(笑
ですが問題が発生。材料を購入しようとホームセンターに行くと150Aの塩ビ配管は売っているんですがフィッテイング材(継手類)の数が少なかったのです。通常工事屋さん以外にそんな口径の配管使わないですもんね(^^;
って事で125Aで探しても同じだったんで100Aの塩ビ管で製作する事にしました。ろ材の量は約5L×2塔で10Lって計算になります。当初の予定量の半分になってしまいまいしたがそれでも既製外部濾過装置よりは多いかなって事で良しとしました。
←買ってきた材料です!塩ビ管はVUです。
材料費はこれだけで5千円以下
これ以外に塩ビ配管用の接着剤・鋸・メジャーがあればOK!
←プラスチック製の排水溝用のゴミ取網です。使えそうなんで買ってみました。
縁の広がった部分を鋸でカットして筒の底部分(伝通管)で塔同士を繋げる為のエルボに取り付けてみました。
ろ材がこれより下に落ちないようにと思って・・水の抵抗になりそうだけど大丈夫でしょう(^^;
←A塔側には逆洗用エアストーンを入れてます。
←100Aの塩ビ管をカットしてろ過塔の製作中。
接着剤はケチらず配管側と継手材側にたっぷりつけましょう!
水漏れや配管の抜けの原因になっちゃいます。。。
ある意味100Aで良かったです。これ以上口径が上がると配管を継手材に規定位置まで一人(人間)の力で押し込めない事に気付きました・・
←なんだかんだで夢中になって途中の画像撮るの忘れてます(汗
ここまで組めばあと少しです。ほぼイメージ通りに出来てます!
背の高い方が参考図でのA塔で低い方がB塔。
B塔の上には取り外し可能且つ密閉出来る蓋を取り付けてます。
逆洗エア用のチューブは塔を組んでしまうと取り付けれないんで最初から付けておきました・・ハッキリ言って作業の邪魔でした(^^;
ここで一度試験を行いました。ちゃんとイメージ通りに通水排水されるかと水漏れなど問題が無いかを確認。
ドキドキしながらの試験は非常に楽しい♪上手く水が排水された時は小さく拍手(−m−
まだろ材が入ってないんで上手く行って当たり前か・・(^^;
←テストも合格ってんですぐにオーバーフロー管を取り付けた。
口径は排水配管と同じ50A。
これが無いとろ材が詰まったり注水量が多かったりした時に部屋が水浸しに・・こわ〜〜(−−:
いよいよろ材の投入です。某店オリジナルリングろ材を10L購入しバケツに5Lずつ分けました。
右の画像はB塔に5Lきっちり収まったところです・・計算通りです(笑
水槽のポンプ(RIO3100)から注水配管したところです。注水配管は13A(HI)を使用。
塔上部入り口にはメンテを考えてホースにしました。これでホースを抜けば上部の蓋は外せるようになってます(のり付けはしていない)
途中バルブを付けたのは注水配管の水漏れ確認の為、実際にポンプで水運転した時に流量が多過ぎてオーバーフローしてしまったので急遽流量調整用に付けたんです(^^;
ついでにオーバーフローも確認出来たんで良かったです!これで水が溢れる事は無いですねw
遂に完成です!ここまで掛かった日数はたった1日です。塩ビ管なんで自作としてはかなり簡単でした。
これでバクテリアが繁殖してろ過され出したら現状よりはマシになるかな(笑)
・・でも見た目システマチック過ぎた(汗
この装置が役にたったかはまたレポートします(^^)
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